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2009年06月

2009年06月06日02:38カープ。
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090602-00000012-tsuka-base

投手陣は12球団一、攻撃陣は12球団ワースト、広島カープの不思議さ

6月2日15時23分配信 ツカサネット新聞

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 今年の広島カープはかなり異常である。前年、CS(クライマックスシリーズ)進出圏内の3位に一歩及ばず4位に終わった。だが、今年は念願の広島新球場(マツダスタジアム)もオープンし、ファンの間ではシーズン前からAクラス入りの期待が高かった。
 開幕シリーズの対巨人戦は開幕2連勝でスタートしたが、その後は一進一退。5月22日現在で16勝22敗の借金6と低迷している。その最大の原因は何と言っても打撃不振。チーム打率.223、得点数119はいずれも12球団ワースト。しかしながら、投手防御率は3.05と12球団トップ。素晴らしい数字だが、深刻な打撃不振がそれを全て帳消しにしている(数字はいずれも22日時点)。

 まずは前置きだが、カープファンの数は決して少なくない。大手新聞の世論調査でもファン数は5〜6位につけているし、SNSの最大大手、mixiにはプロ野球12球団のコミュニティーがあるが、カープコミュの会員数は3万7千人で第4位だ。しかしながら、中央メディアにおけるカープの存在感はかなり小さい。それ故、カープ関連情報はあまり商品価値が高くない。
 それでも私がカープの問題について書くのは、それが広島一球団と広島一都市だけの問題ではなくプロ野球の構造的問題と直結しているからである。ひいては球界全体に影響を及ぼす問題である。
 まずはカープの打撃不振がどこから来るものか、その原因についていろんな面から探ってみたい。

 第1は、チーム編成と球団経営である。カープの本拠地だった旧広島市民球場に代わる新球場建設計画は、何度も挫折を繰り返してきたが、広島市民や地元メディアによる新球場募金運動もあり、2005年にようやく建設が決定した。そこで、球団が考えたのはチーム編成の大転換である。

 実は2005年ごろのカープというのは今と正反対の「打高投低」チームだった。チーム本塁打は年間200本近く、チーム打率も巨人に次ぐ数字を残していた。しかしチーム防御率はリーグワーストで、2005年は最下位に転落している。
 そこへ新球場建設決定である。当然、球場は広くなる。球団はそれまでの本塁打頼みのチーム編成を変え、投手力と守備・走塁を重視したチーム作りを目指した。
 例えば、ブラウン監督1年目に大学・社会人ドラフトで希望枠で獲得したのは地元出身のショートの梵英心だった。その後もFAで阪神に移籍した新井の人的保障選手として赤松真人を、昨年は大社ドラフトで小窪哲也、今年は横浜から石井琢朗を獲得獲得した。またチーム内でも東出や天谷など、従来から走力に定評のある選手を優先的に起用した。
 また、広い球場では投手が育ちやすいため、積極的に若い投手を獲得・起用した。先発の大竹、前田健太、斉藤、篠田、セットアッパーの梅津などはブラウン体制下で台頭した投手である。
 その結果、以前は毎年のように100を超えていたエラー数は減少したし、昨年からは足を使った攻撃も目立っている。反対に長距離打者は何年も獲得されず、栗原を除いては育成されることもなかった。結果的に長打力の乏しいチームになった。これが打撃低下の一つの理由である。

 これには、球団経営という面もある。ホームランバッターはFA市場では商品価値が非常に高い。それ故、年俸が跳ね上がる。これは広島のような地方球団にとっては痛い。そのため、自然とホームランバッターよりも1、2番タイプの選手を並べるチーム編成を目指すようになる。これは昨年の東京ヤクルトも同様だった。長打を捨てて単打と足で1点を取りに行く野球スタイルは、財政力が弱く、高年俸のホームラン打者を維持することが困難なチーム生き残りに必要な「弱者戦略」である。


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 今年のカープの打撃不振の原因はチーム編成の問題もあるが、監督采配の問題も相当大きい。チーム再建を託されて就任したマーティー・ブラウン体制は今年で4年目になる。昨年はあと一歩で3位を逃したが、それでも最後の最後まで壮絶な戦いを繰り広げた。こんなことは過去10年間なかった。それだけでにファンの間では今年はやれると、相当期待が強かったが、その反動でブラウン監督への失望感や反発も強い。

 確かに過去3年間でカープのチーム力がアップしたのは間違いない。また、昨年は新井が抜けた後、栗原を4番に据えるなど、選手を地道に育成してきた功績はある。赤松、天谷、東出など、今まで眠っていた人材の能力を引き出した面もある。
 だが、ブラウンという人は2〜3年かけて選手を育成することは上手いが、選手のやり繰りや采配という面では、劣っていると言わざるを得ない。

 ファンや地元メディアから最もやり玉に挙がったのは、一方では若手選手は即座に交代させながら、一方では不調の外国人選手はいつまでも使い続けるという点だ。これは昨年から一貫している。

 今年4月、貧打解消のため、球団は元西武のマクレーンを獲得した。そして5月から試合に登場したわけだが、ブラウン監督はサード・シーボル、レフト・マクレーンというオーダーを約2週間続けた。もともとマクレーンの本職はサードであり、レフトの経験はほとんどない。そして両外国人とも打撃・守備揃って不調であるのに使い続けた。このような頑迷としか言いようがない選手起用は、当然のようにチームの歯車を狂わせた。一度狂った歯車は直ちには戻らない。

 似たような例は先にも挙げた東京ヤクルトである。昨年はラミレスが抜け、さらに期待した外国人選手2名が揃って不調だった。すると高田繁監督は、即座に助っ人を諦めて純国産オーダーを組んだ。長打を捨ててヒットと足で得点する野球を目指した。その効果は直ぐに出て、昨年の東京ヤクルトはチーム盗塁数リーグ1位、得点数は巨人に次ぐリーグ2位だった。反対に広島はチーム打率リーグ1位ながら得点数は5位、盗塁数は東京ヤクルトの約半分に過ぎなかった。

 今年3月に開かれた第2回WBCでも日本代表の原辰徳監督は、長打に頼らずヒットでつなぐ野球で強打の米国と韓国を破って世界一に輝いた。
しかし、このような事例を見てもブラウン監督はつなぐ野球に切り替えるどころか、一発勝負のギャンブル野球スタイルを変えようとはしない。あまりの頑固さにカープファンの中からは監督更迭論まで飛び出しているが、「このまま負ければブラウンが解任されるだろう」という変な期待まで出ている。そのくらい、ファンのフラストレーションはたまる一方である。

 同じような立場にありながら、柔軟に「弱者戦略」を採用した東京ヤクルトと、頑固に拒否する広島、その差がチーム成績に表れている。


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 最後にこれは人気球団のファンにとっては恨みごとに聞こえるだろうが、問題の核心部分である。カープにスラッガーが少なくなった大きな原因は、今まで根こそぎ人気球団に持って行かれたことにある。特に阪神には金本、シーツ、新井と4番打者を3人続けて持って行かれ、「広島=阪神育成機関論」まで飛び出す惨状だった。なにしろ、時間をかけて、やっと一人前に育成したところで、出て行くわけだから相当な損失である。

 私はこの問題について、別のインターメディアで「カープだけの問題ではなくプロ野球の構造的問題」何度となく訴え続けたが、あまり相手にされなかった。貧乏人の僻みとしか見られないようである。しかし、これは人気球団にとっても深刻な問題である。

 FA制度というのは実態は人気球団の戦力補強に有利な制度である。しかし、それはあくまで有力選手がいる場合の話である。今のカープのように打てない選手ばかりであれば、獲ろうにも獲りようがない。

 今年の阪神は5月に入ってから広島同様、打撃不振に陥っているが、だからといって昔のように簡単に外部補強できる時代は終わった。

 今、広島は2軍で松山、岩本という左のスラッガー候補生を英才教育しているが、FA対策という球団の方針上、2軍で好成績を挙げない限り1軍には送らない。FA権取得は8年ぐらい先になるだろう。人気球団も強打者を育成する苦労を味あわざるを得ない時代が来たのではないか。

(記者:長迫 厚樹)



…まさに、その通りやね

この記事素晴らしい。
さすがです。

カープファン歴30年の私もそう思います。

でもやっぱ、今は打てなさすぎ(●´ω`●)